2015/05/10

ナッチョ(天ヶ森△812.5m)~トンボユリ~八丁坂

〇 山行日 :2015年5月6日(水・振替休日)

〇 目 的 :旧道の踏査

〇 山 域 :京都北山

〇 メンバー:雅・N泉・M本・F本・TJ・O濱・M岡・N原・A田(体験)・T内(体験)(10名)

〇 天 気 :晴れ時々曇り

〇 装 備 :日帰り基本装備

〇 行 動 :9:00小出石バス停に集合 ~ 9:40添の影橋(そわのかげはし、国道477、高谷川沿い)出発 ~ 9:50トンボユリ取付き点(北谷出会) ~ 11:20トンボユリ中間点(SBスイッチバック地点)~ 13:10旧前ヶ畑峠(昼食)~ 15:30ナッチョ(天ヶ森△812.5m)~ 15:40同発 ~ 17:10旧前ヶ畑峠帰着、八丁坂下降 ~ 17:50八丁坂取付き点着(兎月小屋跡、国道477沿い)~ 18:10添の影橋(スタート地点帰着、会長車にて)解散

百井と小出石(大原)をつなぐ旧道であるトンボユリと八丁坂の完全踏査を行った。
トンボユリは、百井の人が大原まで炭を運んだ生活の道とのことである(金久昌業著:北山の峠・上、p.23)。炭俵を大原まで担いで行って売り、帰りは、大原で買った日用品や何がしかの残金を懐に仕舞って、我が家を目指して一目散に八丁坂を駆け登ったのだろう。そのワクワクした嬉しさが伝わってくる。欲と一緒に何俵もの炭俵を無理して担いだ若者もいたかもしれない。
旧道は一部消滅したり、数カ所崩壊したりしているが、全体としてはユリ道の面影が見事に残っており、そこはかとなく懐かしさが迫ってくる。この道をもっと辿る人が増え、往時の暮らしに思いを馳せてくれると嬉しい。
トンボユリの取付きは、北谷が高谷川に出会う北滝橋から入ったのであるが、それは往時の話。現在、この間100mほどの部分は、荒廃のため旧道は消滅している。今は、代わりに、北滝橋から国道を数分進んだ先の添の影橋(そわのかげはし、国道が右岸から左岸へ移る)のところから、山腹に取付く簡易な仕事道が作られているので、こちらを推奨したい。これを使って、尾根の先端を巻くように10分ほど歩くと、北谷の堰堤、そしてそのすぐ上の支流の分岐口へと自然と導かれる。そこで、支流を横切った山の突端にトンボユリが見つかる。シカ除けの網が張ってある。ジグザグに支尾根を登っているが、いかにも古道らしく深く掘れているので、すぐに分かる。
5分ほどで、支尾根の南面の山腹を巻くユリ道となる。5月の爽やかな新緑の中、キツツキの音がこだまする。
谷芯より50~80mの高度差のユリ道も、30分ほどで、小さな支谷を横切ったところで消えてしまう。緩い疎林の中に炭焼き跡のような場所である。ここから、まっすぐ西に距離で100m(高度差20~30m)も登れば、トンボユリに出るのであるが、今回は斜面を南に振ってしまった。その結果、南尾根の高度525m付近に突き上げてしまった。そこから、200mほど北西に尾根をたどれば、トンボユリに出会えた。この尾根上の分岐は、トンボユリのちょうど中間地点であり、われわれは、先達に倣って、スイッチバック(SB)点と呼んだ。丁度、北からやってきたトンボユリがこの峠状のSB点から東北向きに折り返すように下るからである。(ちなみに、このSB点から東北に下ると、トンボユリらしい古道がしばらく続き、やがて、先の炭焼き跡辺りで見失う。そこで、東の対岸山腹上部辺りを探すとトンボユリンが見つかる。「行ってみたい」と同行者がのたまうもむべなるかな、である)。
SB点から、いよいよ今回のメインであるトンボユリ後半の始まりである。
これは、旧前ヶ畑峠に至る巻き道で、ユリの名に恥じない。北山の中でも、屈指の古道と言ってよいのではないだろうか。ただ、地図中に∧印で示すように、数カ所、崩壊しているところがあるので、バランス感覚が要求される。
旧前ヶ畑峠にほど近くなった崩壊地で、会長からスリングの実地講習を受けた。練習に御あつらえ向きの崩壊レベルだったので、ちょうどよい経験になった。
旧前ヶ畑峠で遅い昼食の後、ナッチョに向かった。ところが、これが予想外に難しいコースで、径がなければこんなに難しいものだということを知らされた。地形を読む、地図を読む、という練習としても絶好の特訓だった。ナッチョ山頂は、三角点の周りが小広く開け、琵琶湖大橋を見晴るかすことができる。ミツバツツジは終わり、シャクナゲも今年は外れの年で、数本の開花を見たのみであった。しかし、「山笑う」の季節どおり、爽やかな薫風に吹かれながらの思い出に残る山行であった。
もときた旧前ヶ畑峠にもどり、八丁坂を下ったところに、会長さんの車が待っていました。
スリング練習、旧道探し、いきなりの読図訓練、ロープの結び方、コアバランス、ギャグの飛ばし方?など、いろいろと盛りだくさんな8時間半もの北山ヴァンデルンクの一日でした。
おつかれさん~                                    (N原記)

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